レンタカーとして選択ができる車種にはさまざまなものがあります。一般にはセダンタイプの乗用車ですが、いわゆるコンパクトカーや軽自動車なども、市街地を走る分にはそれほど快適性に問題はなく、料金的にも安価であるために人気があります。引っ越しなどの特別なシーンには、同じレンタカーでも軽トラック、ステーションワゴン、ワンボックスカーなどが適していて、そうした車種のストックも各店舗にはあるものです。さらに特殊な車種としては、福祉車両とよばれるものがあり、これは一般的な店舗というよりも、それぞれの地域の中核的な店舗、あるいは福祉車両だけを限定的に扱っている店舗に備え付けられていますので、あらかじめ予約をしておくことが必須となります。
福祉車両のレンタカーにどのようなタイプがみられるかですが、まずは社会福祉施設などでよく利用されている、後ろのハッチバックから車椅子ごと車内に乗り込めるようにスロープや自動昇降機がついたワンボックスカーがあります。そうしたものは福祉車両とはいっても大掛かりですが、もう少し個人でも気軽に使えるような小型のタイプもあります。たとえば、運転席などの座席部分がリモコン操作で外に飛び出すしかけになっていたり、座席を回転させて自由に角度を調整することができたりといった、車外から車内への乗り込みがスムーズにできるように改造されているセダンなどがあります。座席については運転席のほか、後部座席にこのようなしかけがあるものもありますが、いずれにしても、自力での乗り降りはできるものの、ちょっとした工夫があればさらに楽にできるという人に向いています。